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妊娠から教育まで 世界との違い [妊娠・出産・育児]


私はスカンジナビアのデンマーク生まれです。
今年の2月にはじめての子供が生まれました。

今までは育児のことを考えていなかった私ですが、

子供が生まれて私はデンマークの育児環境を思い出しました。

そこで今日は日本の育児環境と北欧育児環境を比較しながらご紹介してみようと思います。★

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日本の場合、妊娠~出産までは補助券が発行されますが、

予定日を過ぎた検診や異常が発生した場合の診察・治療費がかかります。


出産には平均30~50万円が掛かり、出産一時金の支給額を超えてしまうこともあります。

産院によっては、分娩時の処置に追加料金が掛かったり、

土日祝日や夜間の分娩は別料金が必要の場合もあります。


出産前に実費で赤ちゃん用品を揃えますね。




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★北欧諸国★


妊娠中の検診から出産費用まで全額無料です。

出産後の検診なども基本的には無料です。

フィンランドでは、マタニティ・パッケージというものが送られて来ます。★



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当面必要なオムツやミルク、赤ちゃんの洋服など、

実用的なグッズが社会保険組織からプレゼントされます。



育児・教育にかかるお金

【日本】

0~3歳までは自宅保育基本で、保育園の保育料は収入に応じて決まります。

保育料が高額なため、パートなどに出ても元を取れないと悩む家庭が多い様です。


4歳からは幼稚園に入園する子供も多く、平均2~8万円の月謝が必要になります。

地域によって月謝の相場も変わりますね。

医療費も地域によって負担する額が違うのです。



★北欧諸国★

子供の医療費・教育費は原則無料です。



ここまで見て驚く方も多いと思います。

日本とずいぶんな差がありますよね。



日本では経済的な不安が、子供を設けることの妨げになっているのが現状です。

北欧諸国では子供が出来てから育つまで、

ほとんどまとまったお金がかからないのです。


北欧各国では、年間の出生率は確実に上がっています。



育児環境や周囲の意識

【日本】

生後1ヶ月は外出しない事が多いようです。

生後3ヶ月過ぎたら散歩程度の外出をする程度ですね。


子供連れで入れる飲食店が少ないのが現状です。

電車やバスなどの公共交通機関を利用しにくいですね。




★北欧諸国★

ベビーカーで外出しやすい街づくりがされているので、

出産後すぐに外出する人も多いです。


公共交通機関では、ベビーカー使用者の交通費は無料です。

電車やバスの車内にベビーカー専用スペースが設けられています。(たたむ必要もないです)

乗り物の乗り降りでは、周囲の人が手を貸すのが当たり前です。


コペンハーゲンでは飲食店の外でベビーカーに乗せた赤ちゃんを昼寝させる習慣があります。★



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日本のママたちが最も頭を悩ませる「移動」や外出についても、

全く違うことが分かりました。



日本では周囲にいかに迷惑をかけずに子育てをするか、が重視されてしまいがちですね。

しかし北欧では「皆が手を貸すのが当然」という意識が根付いているんです。


飲食店の外で、昼寝をさせるというのには驚きでしょうね。

日本人の感覚では、何か危害を加えられたり誘拐されたりすることが怖いですよね。

心ない被害なども少ないという証拠なのかもしれません。




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父親の育児休業制度

【日本】

実際に育児休暇を取れるケースは少なく、1000人中4人いるかいないかです。

制度があっても、申し出にくいという現状があります。

育児休暇を取れた場合でも、期間が5日~2週間と非常に短いですね。



★北欧諸国★

スウェーデンでは妊娠8ヶ月頃から、子供が8歳になるまでの間、

育児休暇をとることができます。

期間は合計して480日で、390日までは給与の80%が支給されます。


結婚していないカップルや母子家庭も育児休暇の対象です。

ノルウェーでは男性の9割以上が育児休暇を利用しています。


北欧では、男性が育休をとることが、当たり前になっている国もあるようです。★



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スウェーデンでは共働きの夫婦が、

互いに平等に育休を取得するとボーナスが出るなどの制度もあります。★



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とにかく規模が日本とは全く違うことがわかりますね。


日本も出生率を上げるために様々な政策をしています。


ただ、現代の国民の出産や育児の不安は主に「経済的な事由」なんですよね。

お金がかかることが増えるのに対し、働くことが難しくなる。

更に夫の協力もなかなか思うように得られないという家庭は少なくありません。


経済的な支援は出生率や結婚率のアップ、

離婚率や人工中絶率の減少など様々な面で良い影響を与えるのではないでしょうか。




北欧の育児システム

★ここがスゴイよ! 北欧の子育て事情★


福祉国家としても知られる北欧各国です。

とくにフィンランド、デンマーク、スウェーデンの三カ国は、

世界的にみても0歳児から6歳児のためにかける公費の割合が高く、

幼児教育に力を入れていることがうかがえます。


では、そんな北欧諸国と日本の教育制度にどのような違いがあるのでしょうか? ★



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子どもの気になる性格とどう向き合う?


子どもと一緒に絵本を楽しみましょう。 

絵本は赤ちゃんの脳とこころを育てます。

出産・育児に対するサポートが充実しています。



そもそも北欧の国や社会は、育児に関する考え方が日本とは大きく異なるようです。

それは、「働き方と育児のバランスのとりかた」によく表れています。


北欧諸国は共働きの家庭が多いこともあって、

男女ともに出産・育児休業制度が充実しています。


日本では父親の出産休暇の取得可能日数がすくないのに対して、

フィンランドやデンマーク、スウェーデンでは2週間ほどの休暇が認められています。


また、出産休暇時の給与もしっかり保障されているので安心です。

育児休暇もしっかり利用されていることが多く、

スウェーデンではその利用率は9割以上です。


日本が1割未満なのに比べると圧倒的に高い数値ですね。



スウェーデンでは1960年代に女性の就労率が上がったことにともなって保育の社会化が進み、

支援体制を強化したとのことです。


日本でも働くお母さんは増えていますが、

北欧の事例を見る限りこうした社会的な支援はまだまだ不十分といえそうです。




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★子育てを楽しめる国づくり★


また、スウェーデンは民間レベルでも子育てに対する興味や意識が高いようです。

国民への“子どもをもっと増やしたいか?”というアンケートで、

日本では『増やしたい』という人が約49%だったのに対して、

スウェーデンは約86%と高い回答が得られました。


実際に出生率も上昇傾向にあります。

教育にまつわる金銭的な負担がないに等しいので、

子どもを産み、育てやすい環境が整っているといえるのではないでしょうか。


小学校から大学まで入学金や授業料は無料なので、

家庭の収入に左右されることなく質の高い教育を受けることができます★



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北欧の国々には、子育て支援制度を充実させることによって、

社会全体で子どもを育てていこうという姿勢がみられます。

少子化が進む日本も学ぶべきところが多いでしょう。



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私は二人目を出産する時は、出来る事なら故郷のデンマークでしたいと考えています。




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